1,400円の「6N3真空管バッファプリアンプキット」の電源発熱対策—ヒーター電源回路をプチ改造—

Aliexpressで買った、安い真空管プリアンプキットを改造する話です。組み立て編はこちら↓

www.creativity-ape.com

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さて、このアンプに使われている真空管、「6N3」は、ヒーター電源のために6.3Vが必要です。

そのため、AC12Vを整流してから、3端子レギュレーターで降圧する回路になっているんですが、この三端子レギュレーターの発熱がけっこう大きくて、ヒートシンクに触ると、アチィッ! ってなるくらいに熱くなります。

レギュレーター自体は、120℃くらいまで大丈夫らしいものの、すぐ隣には熱に弱い電解コンデンサがあるので、精神衛生上良くない。

そこで、電源回路に、発熱を抑えるための細工をしてみようと思います。

発熱を抑える方法は?

さて、三端子レギュレータの発熱対策として考えられるのは、ヒートシンクを大きくするか、入力電圧を下げるかの2択です。

できればケースの加工はやりたくないので、入力電圧を下げる方向でいきたいと思います。

電圧を測ってみる

まずは電源周りの電圧を、テスターで測ってみました。

交流を整流平滑すると、電圧はほぼ最大値になります。テスターの表示は実効値なので、交流13Vなら13\times\sqrt{2}=18.38です、確かにほぼその通りになっていますね。

レギュレータの前後に12Vも差があるので、そりゃ熱くなるわけです。

このレギュレーター、7805の動作電圧は8~20Vということなので、なるべくその下限の8V付近まで下げたいですね。

トランスのタップを使おう

幸いなことに、今使っている電源トランスには、12V以外に3つのタップがあって、AC6V、8V、10Vを取り出すことができます。

6\mathrm{V}\times\sqrt{2}=8.46\mathrm{V}になるので、6Vのタップを使うのがちょうど良さそうです。

電源回路の改造

ということで、ささっと改造して、ヒーター電源だけ6Vタップに振り替えてしまいましょう。 まずは回路図と基板を見比べて、問題の場所を探します。

ここです。

まずは、12Vラインから切り離すために、カッターでパターンを削ります。念のため、ちゃんとカットできているかは、テスターで確認しておきましょう。

あとは、タップから6Vを取り出して

さっき切り離した回路に接続すればOKです。

結果は

もう一度テスターで測ってみると...狙い通りレギューレーターの入力電圧は8.5Vになりました!

しばらく鳴らしてみても全然熱くなってない、成功ですね。

やあやあ、これでようやく、安心安全な真空管ライフを送ることができます。

ということで、今日はここまで。