さて、近ごろ出先で作業をすることが増えてきて、持ち運びに便利なコンパクトなキーボードが欲しくなってきました。
以前作った34キー向けのさいきょうのキーマップがあるので、これを活用できる34キー超ロープロファイルキーボードを設計することにしました。
...という話をエックスのスレッドに投げ散らかしてあって、そのうち記事にまとめようと思っていたんですが一向にやる気が起きないので、エックスの投稿をそのままペタペタ貼ってビルドログとします。乱筆ご容赦ください。
元のスレッドはこちら。
x.comRP2040 Zeroを使ったロープロ34%キーボードを設計してるところ pic.twitter.com/njMQaWf2CT
— アツユキ (@aaa_tu) 2023年7月28日
前書き
KMK Firmwareを使いたいので、RP2040マイコンを使います。
今回は特にコンパクトさ重視なので、RP2040ボードの中でも最小級のRP2040-Zeroを選びました。
本文
RP2040 Zeroを使ったロープロ34%キーボードを設計してるところ
こんな感じでいいかな
RP2040 Zeroを使う34%キーボードできたー
発注したー 5枚で送料込みで3800円くらい、一枚あたり760円
KiCAD6だとオートルーターをメニューから呼び出せるようになってた 別ツール起動して中間ファイル受け渡してた手間とくらべて、これだけでだいぶ使い勝手良く感じたな
配送手段をDHL Expressにしたのでもう届いた! パッと見た感じはけっこう良さそう
あ、ダイオードは真ん中の空白にまとめちゃってもよかったな
できたー! 作り込まないプロトタイプなら、思いつきから5日で完成する自作キーボードのインフラほんと素晴らしい
大変初歩的な凡ミスが発覚、3マス戻る
転んでもただでは起きないぞという気持ちをもってレイアウト改良中 作業性が良くなることを期待してダイオードを余白部分にまとめ、行ピッチをやや狭めてみた こんなの手作業で配線描いたら絶対途中で挫折しちゃってるところ、オートルーターによって敷居が数段下がったと思う、本当にありがたい
せっかく作った基板がただ無駄になるのももったいないので、カット&バイパスの大手術を敢行して使える状態にした(なんならゼロからハンドワイヤーしちゃった方が楽だけど) これでファームウェアを作り込みつつ改良版製造に備えよう
ちなみに、薄くてTypeCで+4キーのPiPi Gherkinが欲しいというのが今回のモチベーションです t.co
USBとキー数は改めて確認するまでもなくクリアとして、厚みはどうなったかというと28mmから15mmマイナスで13mm! 薄い〜、良い〜!
修正版の基板がとどいた! 外形を6mm程度インセットしたので、けっこうコンパクトな印象になりそう
完成した〜 KMK Firmwareで動く薄型34%自作キーボード、名前はまだ無い こんどは配線ミスもなく無事に動いた!よかったよかった フラックスクリーナーとゴム足を買わなきゃ
サンハヤトのフラックスクリーナー初めて買ってみた なんでもっと早く買わなかったのかなってくらい簡単に基板ピカピカになってすごく満足度高い 白基板なのでなおさら
打鍵感の向上を狙って、安定感を高めるためのボトムプレートを作ってみたところ
うーん、いい感じだ
2mm厚のボトムプレートを足したところでペラっペラだから気休め程度と思ってたけど、ばっちり安定感出てとても使いやすくなった! そしてとにかく薄い、とてもいい感じだ!
ボトムプレートはとりあえずKiCADの穴データをInkscapeでオフセットしたやっつけ設計 良かったのでこれからCADで清書しようっと
Fusion360で清書してるとこ
白とクリアのカラーリングにフィレットを効かせて、Nothing Earみたいなデザインを目指しました
ネーミングってかなり苦手科目なので、基本的に作ったものに名前つけたりはしないんだけど、今回はなかなか良いものができたので、頑張って名前を考えてみました
結果、このキーボードの名前は「hp0」になりました
RP2040 34→rp zoho Eh→oh hp zero→hp0
まとめ
- これもまたひとつのエンドゲーム。
- 写真多めでつぶやいておくとペタペタコピペしただけでも賑やかになって良い。
ToDo
- シェルをプリントして完成させる。
- 設計データを整理してGitHubに上げる。
- chocの赤軸はちょっと重い感じがするので、ピンク軸を試す
あ、遊舎工房の35個入りボックス、このキーボードにピッタリだな。