iPhoneの機種変更を検討していたのにドンキの7インチUMPC「NANOTE NEXT」を買っていたという話

7インチのUMPCを買たので、その経緯やらをまとめました。

迷ってる人の参考になるような情報をまとめようと思ったのですが、こうしてまとめてみるとあんまり合理的な選定プロセスがあったわけではなく、ポエティックな内容になってしまいました。

まあそれはそれで記録しておけば、いつか何かのやくに立つかもしれないので。

7インチUMPC購入に至ったいろいろ

ことの発端は、今使っているiPhone11の機種変更を考えはじめたことでした。 僕の中での歴代ベストスマホは、iPhone5Sベースだった時代のiPhoneSEです、もちろんサイズ的な理由で。

そういえば、以前もこんなことをやっていました。

www.creativity-ape.com

小さめのiPhoneが欲しい

いまのAppleは画面大型化の道を突き進み、iPhoneとiPadを見分けることも難しくなっていきそうです。そんな中で残った最後の良心がminiシリーズだと思っていたんですが、このラインもiPhone13 miniが最後らしいという噂を耳にしました。

www.itmedia.co.jp

miniが販売終了となれば、母数は少ないとしてもポケットサイズのiPhoneを求める人々が殺到して、在庫が値上がること必至です。

ともすれば、11の退役に備えて今のうちに13 miniを確保しておくかと思ったんですが、いったん冷静になって考えたところ、そもそもスマホの機種変更自体にあまりポジティブな理由がないことに気づきました。

言うなれば消耗品交換という感じで、新しいガジェットを買うのというのに一番の動機は「昔みたいに手のひらにおさまるスマホを使いたい」という復古主義的な理由です。

そんなワクワクしないことに10万円近い大金を使って良いのか? という気持ちになってきました。

その後の流れは箇条書きにします。

iPhone→UMPC

  • iPhoneでなければAndroidはどうか?、安くて小さいのありそう → まあ良いかも
  • スマホの機種選びが面倒でiPhoneにしたフシがあるので、Android機選ぶのちょっとめんどくさい
  • でもどうせ選ぶなら、個人的にAndroidの利点だと思っているカスタマイズ性を活用したい
  • scorpy(RasPiPico&Androidのオシロスコープ)とかも使えるな
  • そうすると開発環境も入れたくなってくるな、キーボードが付いててLinuxとか入れられるとなお良し
  • それってUMPC(ウルトラモバイルPC)かも?

7インチのUMPCが欲しい

そんなわけで、スマホ探しから打って変わってUMPC探しへと移行しました。

UMPCって、数年前まではけっこう流行っていたと思うんですが、もうブームは去ってしまったようで、現在あまり選択肢が多いとは言えません。

出先や移動中での用途がメインターゲットのはずなので、コロナ禍によって世界的に外出が減ってUMPC市場が急激に縮小したんじゃないかな? というのが僕の見立てです。

現行のラインナップだと、7インチ~10インチくらいがボリュームゾーンのようです。

最近のUMPCはゲーム機仕様のものが多いようですが、特にゲームはやらないので除外します。

僕の場合はメインマシンが13"MacBookAirを使っているので、ほとんど変わらない10インチは除外です。

8インチはやや迷いどころでしたが、実機を触りに行ったらちょっとデカいなって思ったので除外、そうして残ったのが7インチというわけです。

狙うは低コスト低スペック

さて、徐々に狙いが絞られてきました。7インチという時点で、選べる機種は両手で数えられるくらいしか残りません。あとは用途と予算と物欲との相談です。

用途

いちばんの用途はブログの執筆、スマホで長文を書くのはちょっと面倒、かといって13インチのラップトップを取り出すのは少し気軽さに欠けます。

もともと文章を書くのが好きなほうではないので、このちょっとしたハードルはブログの更新を数か月滞らせるに足る障害です。その点、7インチのPCなら気軽さは十分でしょう。

予算

次は予算、メインマシンとのバランスを基準にすることにしました。メインマシンのM1 Macbook Airの中古相場を調べてみると10万円くらいだったので、半分の5万円を上限ラインに定めました。

ここで、いまUMPCの主流であるGPDやONEMIXはのきなみ圏外になります。MBAもそれなりに持ち運びしやすいし、性能はじゅうぶん満足しているし、そもそもサブ用途のつもりのサブ機にメインマシンなみのコストをかけるのは本末転倒です。

NANOTE NEXTを衝動買い

さて、ここまでウダウダと書き連ねておいて、そろそろ選びに選び抜いたベストマシンの話になるかと思ったら大間違いです。

なんだかんだで物欲の衝動が勝ち、たまたま見かけた情熱価格UMPCを買うに至りました。2,000円引きの27,800円になってたのが決め手でした。

www.donki.com

ここまで簡単にまとめるならば「iPhone13miniを買おうとしたのに、気づいたらドンキの7インチのノートパソコンを買っていた」という話です。

こんな脈絡のない話で終わらせるのも締まらないので、購入後にやったことを紹介しておきます。

サーマルパッドで発熱対策

旧機種から不満点が改良されて、けっこう普通に使えるスペックになったと評判のNANOTE NEXTですが、電池持ちの悪さと発熱の大きさが玉にきずです。

まずはいちばん手軽な対策として、先人の知恵を参考に、サーマルパッドの貼り付けをやってみました。

元々マザーボードの放熱版とアルミの筐体が接触していなくて、放熱効率が悪いので、サーマルパッドで熱結合するというプチ改造です。

Amazonでいろんな厚みがセットになった安いサーマルパッドがあるので、これを切り貼りします。

くぼみ部分に1mmを2枚重ね、それ以外は0.5mmを貼りました。

大きな効果としては、こうして手をかけたことによってなんだか愛着が湧いてきました。

発熱のほうは、感覚的にはまあ改善したような気がします。

SSDを増設する

最初はドキュメント編集する程度だからストレージは64GBでじゅうぶんっしょ、と思っていたんですが、 意外と動くので欲が出て、ROSの学習なんかにも使いたくなってきました。

WindowsでROS 2を動かそうとすると、Cのコンパイル環境として(?)Visual Studioを入れる必要があるようで、それだけで9GBとか食うので、3000円くらいならまあ増設しとくかとなりました。

半端にケチって後から相性トラブルなどがあると面倒なので、動作報告のあったトランセンドのものにしました。

120GBと240GBの差額が1000円程度だったので、戦力の逐次投入は愚策と唱えながら大きい方をえらびました。

そうそう、交換作業をはじめる前に忘れちゃいけないのが、デバイスドライバのバックアップです。

NANOTE NEXTはデバイスドライバが配布されていないので、これを忘れるとかなり面倒なことになります。

dism /online /export-driver /destination:外部メディアのフォルダ

あとはMicrosoft公式のツールでWindowsのインストールメディアを作って

support.microsoft.com

SSDを差し替えて、windowsをクリーンインストール

あ、BIOSからUSBブートを優先にする必要がありますが、Nanote NextのBIOSの出し方は、起動時にEscかDeleteです。

当然不明なデバイス祭りになるので、先ほどのバックアップからひたすらドライバを適用していけば完成です!

あると便利なもの

メインマシンがMacなもので、ファイルの受け渡しなど、小さな不便がつきまといます。

それを一発解決してくれるのがこのケーブル、Win-Mac間でもキーボード・マウス・ファイル転送ができるスグレモノです。Win、Mac環境を使い分けている人必携。

動作確認したソフト

やたら小さいこと以外は普通のWindows10 PCなので、動作確認もなにもないですが、まあ普段使いのソフト問題なく動きそうだったよということで。

さて、けっきょく締まらない終わり方になってしまいましたが、今日のぶんはここまで。