大画面スマホ用のグリップをデザインして、iPhone 11を飼いならす話—レーザーカットで自作スマホグリップ—

さて、最近iPhone 11を買いました。proじゃない無印のほうね。

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いままで使っていたiPhone SEからすると、4世代バージョンアップになるので、無印でも別次元の使い心地です。とくにスピーカーすごい。

しかしまあ、6インチともなると、片手持ちするには読んで字のごとく"手に余る"サイズですね。4インチのSEからの買い替えだと、余計に大きく感じます。

これはついにスマホリングデビューかな? と思った矢先、ふと新しいグリップのアイディアが浮かんだので、試しに作ってみようかと思います。

アイディア

思いついた時のメモがこれ。

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最初のスケッチ

ちょうど指が届くところに、指をかけるための凸部を作るというアイディアです。

縦持ちとカメラ持ち両方で使えるように、L字のデザインにしています。 平面的なデザインなので、アクリル板のレーザーカットで作ってみましょう。

まずは試作

持ち心地が全てなので、まずは段ボールでモックを作ってみます。 実際にiPhoneに貼り付けながら、切り貼りしてちょうど良い形を探しました。

これを採寸して、キリの良い数字に直したのがこちら。

カット用のデータを作る

データはFusion360で作りました。モデルを作ってスケッチに投影したものを、レーザーカット用にdxf形式で書き出します。 (じつはここで色々と改善点があって、デザインを3回ほど変えました)

レーザーカット

とりあえず、手持ちの5mm厚の透明アクリルで作ってみます。 まずは、用意したデータをもとにレーザーカッターで切り出します。

できました。

ヤスリで面取り

いつも手が触れる部分なので、ヤスリで角を落として丸くしておきます。

空研ぎペーパーの#400までかけると、なかなか良いマット感になりました。

滑り止めにもなりそうなので、この質感でいこうと思います。

強力両面テープで取り付け

貼り付け面はアルコールで拭いて、しっかり脱脂しておきましょう。

強力両面テープで、自分の持ちやすいところに貼り付けます。 僕の場合は、縦横15mm空けて貼りました。

ちなみに、両面テープは今のところこれがベストです。

そして、iPhone 11を飼い慣らした

これ、見た目は不思議な感じですが、使い心地は思った以上で、手から滑り落ちそうな不安感が全く無くなりました。

あとは、画面全体を下にスライドできる「簡易アクセス」機能と組み合わせれば、iPhoneの片手操作は完璧です。

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残る課題は横持ちの安定感

縦持ちのホールド感はとても良くなりましたが、カメラを使う時の横持ちは、まだ不安定な感じが残っています。

そこで出した改良案がこちら、薬指をかける用の突起を追加しています。 これも近々試してみようと思います。

では、今日はここまで。