さて、マニュアル的なものを書くときに、手元にある3Dモデルから、サクッとテクニカルイラストっぽい線画を作りたいなって思うことはありませんか?
そんなとき、BlenderのFreestyle機能を使うと、簡単に線画をレンダリングすることができます。
手順を忘れがちなので、自分用のメモとして手順を残しておきます。
※ちなみに、もうちょっと真面目にテクニカルイラスト描きたいなって場合は、テクニカルイラストレーターぬっきぃさんの「テクニカルイラストを描く」がとっつきやすくて入門におすすめです。 booth.pm
Blenderって?
オープンソースの3DCGソフトで、3Dモデリングから映像編集までこなせる神ソフトです。Wikipediaの解説がかなり詳しいです👇
今回使うのはレンダリング機能のほんの一部です。
ダウンロードは公式サイト👇から
3Dモデル→線画化の手順
以前作ったDactyl ManuformのSTLモデルを例に説明します。
Blenderでモデルを開いたら、レンダープロパティ(カメラの背面アイコン)で「Freestyle」にチェックを入れます。
この用途では外形線しか使わないので、余計な処理を省くためにサンプリングは最小にして、デノイズもOFFにしておくと良いです。
つぎに、ビューレイヤープロパティ(写真アイコン)で「レンダーパスに出力」にチェックを入れて、レンダー画像と線画を別レイヤー(?)に出力するようにします。
シーンにカメラがなければ追加して(まだ位置は調整しなくてOK)、カメラアイコンを押し、ビューをカメラ視点にあわせて
「カメラをビューに固定」にチェックを入れます。
視点の移動にカメラが付いてくるようになるので、この状態でかっこいい視点を探します。
良い視点が見つかったら、F12で画像をレンダリングして、右上のレンダーパスを「統合」から「freestyle」に変更
※頂点数の多いモデルはfreestyleのレンダリングにとても時間がかかります。レンダーパスのプルダウンが出てこない場合はレンダー処理中(画面下部に進捗バーが出てるはず)なので、気長に待ちましょう。
うまく線画になったことを確認して、「画像」→「名前をつけて保存」
透過PNGとして保存されるので、何かと使い勝手が良いです。
あとはKeynoteや画像編集ソフトでラベルを付けたり、お好きなように。
もっと
Freestyleには多くのオプションがあって、もっと凝ったこともいろいろできます。
興味があればドキュメントを覗いてみてください。