30%キーボードPiPi Gherkinにキー4つとLEDを増設する話—これもまたひとつのエンドゲーム—

序論

「人類には早すぎるキーボード」とも称される30%キーボード「Gherkin」

フルキーボードの約100キーに対し、30キーしかないという、初見では俺にゃ無理だよ!と言いたくなるようなキーボードですが、そのピーキーさゆえ、一度気になり始めるとその存在が頭から離れなくなるような魅力があります。

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かくいう僕も、「最近話題のマイコンボードRaspberry Pi Picoで作れるGherkinがあるらしい」「Talp KeyboardさんがPCBの取り扱いをはじめたらしい」と知って、まぁキー数も少ないしなと、ほんのお試しの、軽い気持ちで「PiPi Gherkin」に手を出してしまったのでした。

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Gherkinはとにかくキーが少ないので、キーマッピングに異常な工夫が求められます。とくに、モディファイヤキーなんか、アルファベットキーと兼用しなければどうにもなりません。

逆に言えば、文字キーにModの振る舞いをさせるという、一見邪道とも思えるテクニックへの心理的制約を取り払い、キーマップの暗黒面へと通ずる道を示してくれるキーボードといえます。

さて、PiPiGherkinの面白さのひとつが、GPIOが余りまくっているというところです。

Raspberry Pi Picoは比較的ピン数のリッチなマイコンボードで、GPIOを26ピンも使うことができますが、PiPi Gherkinはそのうち11ピンしか使わないので、15本の空きピンが拡張してとばかりに口をあけています。

となると、当然なにかしら増設したくなってきちゃいますよね、それでタイトルへと繋がるわけです。

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手をかざすと消毒液をシュッてするやつ(市販品)を改造する話—安い電動アルコールディスペンサーの噴射量を調整する—

また消毒液をシュッてするやつの話です。前回👇はまるごと自作しようとした話でしたが、今度は安い市販品を改造する話です。

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はじめに

アルコール消毒するとき、手全体が濡れるくらいが良いとされています。

電動ディスペンサーを使う場合、ある程度ハイエンドな製品であれば、噴射量をほどよく調整することができますが、2,000円前後の廉価タイプは、ちょっと多め固定で、日本人の手のサイズだと両手で受けてもこぼれるくらい出ます。

今回は、その廉価タイプの回路をハックして、噴射量を好み通りに調整してしまおうという話です。

今回改造するのはこの機種です、後述しますが、おそらく同価格帯の製品は、だいたい同じ方法で改造できると思います。

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ELワイヤーでつくる自作ネオン風サインの作りかた流派まとめ

このブログを立ち上げて早くも3年目になりますが、ずっとアクセス数ぶっちぎり1位をキープしているのが「自作ネオンサインの作りかた」です。

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この記事、公開してからだいぶ経っているというのに、興味をもってくれる人がいてくれて本当にありがたいです。

ネオンサインを作ってみたいと思って見つけてくれた方が多いと思うので、これからネオン風サインを作りたいなと思っている人向けに、少し参考になるかもしれない情報をまとめてみました。

ぜひ材料をポチる前に、さらっと読んでみてください。

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手をかざすと消毒液をシュッてするやつをM5 Atom+UIFlowでつくる—なつやすみの工作(未完成)—

そろそろ夏が終わってしまうので、やりかけのままだった夏休みの工作を供養しておこうと思います。

タイトルの通り、👇こんな感じの、消毒用アルコールをシュッてするやつを手作りしようとした話です。

はじめに

さっそくですが、シュッてする仕組みを作るのに必要な要素はこの4つ。

  • コントローラー
  • 近接センサー
  • 電動ポンプ
  • バッテリー

全部手作りするのも面白そうですが、今回は電子工作系プロトタイピングに絶大なパワーを発揮するマイコン、「M5 Stack」シリーズを使おうと思います。

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360°動画からフォトグラメトリで現場を3Dモデル化する話—RICOH THETAやInsta360+ffmpeg+Reality Capture—

こんにちは、最近フォトグラメトリという技術に興味があるので、その話題をひとつ。

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ラズパイPicoベースの30%自作キーボード "PiPi Gherkin" のビルドログ—ついでに3Dプリントケースも作った—

最近キーボードの話ばっかりですが、ひとしきりやって満足したら他ジャンルのネタも出していくので、も少しお付き合いください。

これまでは、人間にとっての使いやすさを追求する、エルゴノミックキーボードに傾倒しててDactyl Manuform を作り込んできましたが、今回はそれとは対極のようなキーボードをつくるお話です。

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3Dモデルからテクニカルイラスト風の線画を簡単に描く話—あるいはBlender2.9xでFreestyleを使う手順—

さて、マニュアル的なものを書くときに、手元にある3Dモデルから、サクッとテクニカルイラストっぽい線画を作りたいなって思うことはありませんか?

そんなとき、BlenderのFreestyle機能を使うと、簡単に線画をレンダリングすることができます。

手順を忘れがちなので、自分用のメモとして手順を残しておきます。

※ちなみに、もうちょっと真面目にテクニカルイラスト描きたいなって場合は、テクニカルイラストレーターぬっきぃさんの「テクニカルイラストを描く」がとっつきやすくて入門におすすめです。 booth.pm

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エルゴノミックでサイバーパンクな自作キーボード"Dactyl Manuform Skeleton Edition 4x5 "を作った話—ビルドガイド—

*If you need english version, please use translate service something like DeepL.

Dactyl Manuformのカスタムモデル、"Dactyl Manuform Skeleton Edition"のビルドガイドです。

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設計をはじめてから半年、ようやく!ビルドガイドを書くに至りました!

このデザインを作った経緯は、前の記事にまとめてあるので、こちらも併せてご覧ください👇

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もっと細かい試行錯誤の話は、Twitterのスレッドにまとめています👇

twitter.com

当初はコストダウンが目的だったはずなんですが、途中からはカッコ良さを高める方に興味が向いて、コストダウンそっちのけになった感があります。

しかしその結果、最高にサイバーパンクなキーボードが完成したので満足です。

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定番自作キーボード「Ergo42 Towel」を、よりエルゴノミックな感じにカスタムする話—3Dプリントでケースをつくる—

近頃はDactyl Manuformばっかり触っていますが、僕が自作キーボード界隈に踏み入るきっかけになったのは、Ergo42 Towelというキーボードでした。

Ergo42 Towelshop.yushakobo.jp

立体配列にハマってからというもの出番がなくなっていましたが、最近キーボードの壊れたMacbook延命のため、レギュラー復帰を果たしました。今日はその話です。

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エルゴノミックな自作キーボード Dactyl Manuform のカスタムモデルを作る話 その1—コンセプト&基本設計編—

さて、約2年前にDactyl Manuform を作り、エルゴノミックキーボードデビューを果たしてからというもの、いまでは完全にメインキーボードとしてヘビーユースしています。もう平らなキーボードだけの生活には戻れない体になってしまいました。

(このビルドログが当ブログの最初の記事でした!) www.creativity-ape.com

一点モノを主戦力に使い続けるのはなかなかリスキーなので、バックアップ用の2台目を作ることにしました。しかし、同じものをそのまま作るのでは楽しみがないので、今回はちょこっとカスタムに挑戦してみます。

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