BRIDダクトレールファンのカラバリを勝手につくる話—欲しい色がないなら塗ればいいか—

はじめに

最近、BRIDのダクトレールファンというものを購入しました。名前のとおり、ライティングレールにつけるタイプの空調ファンで、ワンタッチで簡単にシーリングファンを導入することができるスグレモノです。

カラー展開は白と黒と木目調、うちは天井がコンクリートなので、グレー系が欲しいなぁ...。

欲しい色がなければどうするか? 塗るしかないですね。ということで、塗装しやすそうな白を買ってみました。

とりあえず、まずはそのまま取り付けてみるとこんな様子。

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あ、これでも全然悪くないかも、悪くはないけど、やっぱり色を変えたい。

ちょっとレビュー

本題に入る前に、せっかく買ったのでちょっとだけレビューを。

良い点

  • 安い
    • 普通のシーリングファンを買えば1万円くらいはかかるので、約4,000円ならお手軽です。
  • コンパクト
    • ファン径40cmと小型なので、照明の邪魔にもなりにくいです。
  • ちゃんと空調効果がある
    • サイズのわりに弱すぎず強すぎずな風量で、しっかり風を送ってくれます。暖房の暖かい空気が、床まで届くようになりました。
  • シンプルなデザイン
    • 余計な装飾がなく、わりとどんな部屋にも合いそうです。

良くない点

  • 吊り天井には不向き
    • コンクリ天井では音はほとんど気になりませんが、吊り天井の場合、天井板にモーター音が共鳴して結構うるさかったです。
  • カラーバリエーションが少ない
    • そう、ここが今日の議題です。

塗料を選ぶ

材質表示はABSとポリカーボネートですが、どの部分がどの素材かは特に書かれていませんでした。

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軽くて丈夫なポリカーボネートを使うなら羽根かなと思ったんですが、見た感じ羽根はABSっぽい質感でした。質感的に軸の部分が怪しかったので、ここは自分の嗅覚を信じ、軸がポリカと決めつけて進めます。

ポリカーボネートの塗装は少し厄介ですが、ポリカ用クリヤーで足付けして、ABSパーツと一緒にラッカー塗装する作戦でいくことにしました。触る部分じゃないので、そこまでしなくても大丈夫な気はしますが、長持ちするようにおまじないくらいの気持ちです。

ポリカ用のスプレー塗料はほとんど選択肢がなくて、安く済ませるならタミヤ一択です。

塗装色は、コンクリート天井にあわせてグレー系にしたいんですが、普通のグレーだとプラスチック感が強調されて安っぽくなる気がしたので、同じくタミヤのライトガンメタルにしてみました。

塗る

まず、外せる羽根は洗剤で洗って、洗えないところは樹脂に使えるタイプのブレーキパーツクリーナーで脱脂しておきます。

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軸以外をマスキングして、軸にポリカ用クリヤーを吹きます。

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乾いたら、端子以外のマスキングを剥がして、全体にライトガンメタルを吹きます。

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少し吹くだけしっかり色が乗るので、2度塗りでじゅうぶんでした。特に羽根は塗膜が重くなると回転のバランスが崩れそうなので、吹きすぎないように注意です。

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さすがプラモ用塗料、とても綺麗に仕上がりました! メタリックの粒子が細かいので、嫌味のない上品な感じでとても良いです。

完成!

うーん、良い、これは大満足です!

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白のままでも良いかもと思いましたが、やっぱりこっちの方が圧倒的に相性が良いです。

今回は目立たない色に塗装しましたが、これだけ綺麗に仕上がるなら、あえて派手な色でアクセントにしてみても面白いかもしれません。

動作音について

上のレビューで書いたとおり、吊り天井に設置するとだいぶ音が気になります。

動画だとちょっと伝わりにくいかもしれませんが、こんな感じです。

おそらく制振・制音のために、ジョイント部分がゴムで作られているんですが、ここの効果がイマイチのようです。

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シンプルな作りなので、少し工夫すればマシになる気がします、その話はまた近いうちに。