ところで、パソコンをマルチディスプレイにする時って、2画面の場合大抵横並びに置きますよね、こんなふうに。
しかし、このレイアウトって、首の動きが左右どちらかに偏りがちで、デスクワークで長時間過ごすと、首・肩こりの原因のひとつになっている気がしませんか?
今回は、画面を縦並びにすることで首・肩の負担軽減を目指し、あわよくば仕事の効率もブチ上がったらいいな!という話です。
- 予算は無いけどね
- 安い材料といえば?
- VESAマウントとは
- デザインはなるべくシンプルに
- 板継ぎでワンバイエイトを作る
- ダボ継ぎ3種の神器
- VESAマウント用の穴あけ
- ヒンジの取り付けと仕上げ
- 完成と設置!
- 気になる材料費は...
- まとめ
予算は無いけどね
モニターアームって剛性が必要なので、縦並びができるものは、安くても5,000円くらいからなんですよね。
会社でしか使わないので、もっと安く済ませたい、できれば1,000円くらいで...。
というわけで今回のお題は「1000円くらいで、ディスプレイを縦並びに設置するための、いい感じの台を作る」です!
安い材料といえば?
ついこの間SPF材が安いって話をしたばかりなので、今回もSPFのワンバイフォーを使っていこうと思います。
VESAマウントとは
ここでちょっと用語解説を
モニターアーム用のマウントには、VESAという規格がありまして、大抵のディスプレイはこのマウント用にM4のネジ穴が空いています。
対応するモニターの重さによっていくつかの種類があるので、手持ちのディスプレイがどのサイズなのか確認しておきましょう。
デザインはなるべくシンプルに
あんまり凝ったことをすると、作ってる途中で飽きてしまうリスクが高いし、ディテールを増やすと野暮ったくなりがちなので、パッと作れるシンプルなデザインが望ましいです。
板、ヒンジ、穴、以上。
細かい寸法は現物合わせでいきます。 段取り10割とか言ったような気がしますが、あれは忘れましょう。
板継ぎでワンバイエイトを作る
さて、形が決まりましたが、ワンバイフォー1枚だと幅が89mmしかないので、横方向の安定感が不安です。
かといって幅広の板は急に高価になるので、ワンバイフォー2枚をダボ継ぎして178mm幅の板を作りましょう。幅が2倍になるのでワンバイエイトになりますね。
ダボ継ぎだとビスでは不可能な接合できて、作れるものの幅が格段に広がるので、木工やるなら必ず習得しておいたほうがいいと思います。
ダボ継ぎ3種の神器
ここで、ダボ継ぎするにあたって揃えたい、個人的におすすめな工具3つを紹介しておきます。
充電式インパクトドライバ
木工やる上でのマストアイテム、電動工具最初の1台は、迷わずインパクト買っとけって感じです(個人的見解です)
けっこうラインナップが豊富で、14Vモデルとか18Vモデルとかペン型とかいろいろありますが、ホビーユースの場合、よほど大物を作る予定がなければ、じゅうぶんパワフルで身軽な10Vモデルがおすすめです。
というわけで、使い勝手的にもコスパ的にも見た目的にも超オススメなのが、Makitaの充電式インパクトドライバ「TD090DWSPW」
ケースがナイロン製でゴツくないのもナイスです。
ダボ錐マーカーセット
とりあえずこれを買っておけば大丈夫。
追加のダボもネットで買うのが安いです。
バークランプ
接着剤の硬化待ちの固定には、クイックバークランプが最高に便利です。長めのを2~3本買っておくといろいろ使えて重宝します。
VESAマウント用の穴あけ
設置したいディスプレイを確認したところ、100×100mmと75×75mmのタイプだったので、それに合わせて穴を開けます。
短めのビスで留められるように、ダボ用ドリルと5mmのドリルを使って段穴を開けてみました。 (あとで図を用意します)
ヒンジの取り付けと仕上げ
ついでに、足になる部分の接地面積を広げて安定感を出すために、ナイフとヤスリで角丸にしてみました。
完成と設置!
お好みに応じて蜜蝋なんか塗ってもいいですね。
夢の縦並び2画面生活の完成です!
設置してみたところ、上のディスプレイのベゼル(枠)の広さが気になったので、下のディスプレイを元々のスタンドで少し手前に置いて、ベゼルをラップさせるかたちにしました。
かすかな敗北感を感じますが、ここは使いやすさが優先です。
気になる材料費は...
費目 | 数量 | 金額 |
---|---|---|
ワンバイフォー6 | 2 | 456円 |
カット | 2 | 160円 |
M4×25mm鍋ネジ | 8 | 64円 |
ヒンジ | 2個セット | 168円 |
合計848円、無事1000円に収まりました!
まあ、手間を考えればおとなしくアームを買った方がいいと思います。あっちは高さ・角度調整もできるしね。
まとめ
じつは、このスタンドを作る前から、箱とか重ねて無理やり縦並びにしていたんですが、まぁ一度体験すると横並びに戻れなくなる程度には快適です。
ちなみにこれやるとオフィスでは結構目立つので、試してみる場合は同僚からの好奇の目にさらさる覚悟と、それにくじけない心が必要です。
ところで、縦並びマルチディスプレイに左右分離型キーボードを合わせれば、それはもう無敵です。
現場からは以上です。