QMK Configuratorで日本語環境用のキーマップをビルドしたい話—Windowsで自作キーボードを簡単に使うための小ネタ—

さて、日本語環境(特にWindowsの)で自作キーボードを使うとき、日本語配列/英語配列問題に悩まされることはありませんか?

f:id:at_you_key:20210211011631j:plain

具体的にどういうことかっていうと、自作キーボードのファームウェアとしてよく使われる「QMKファームウェア」でキーマップを設定すと、英語配列(101/102)キーボードとしてのキーコードが設定されます。

そしてそれをOSが日本語配列(106/109)キーボードとして認識してしまうと、一部の記号が正しく入力できません。たとえば"["を打とうとしたはずが"@"になったりします。

www.nagasaki-gaigo.ac.jp

そんな時どうすればいいか? OSの言語設定をいじったり、レジストリをいじったり、ULE4JISという変換ソフトを使ったり、QMKファームウェアでkeymap_jp.hを使ったり、いろいろな対策方法があります。

しかし今のところ、どの方法も一長一短という感じ。 ちなみに僕はULE4JISを使ってるんですが、なにか他に入れているソフトと相性が悪いのか、近ごろ挙動が不安定で小さなストレスを感じます。

www.creativity-ape.com

そんな、混迷を極めるQMK&日本語配列問題ですが、さらにひとつ新しい選択肢を提案したいと思います。

こんな人におすすめ

  • 日本語Windowsを使っている。
  • 職場のPCなどで、いちいち設定を切り替えたくない。
  • QMK環境のセットアップがめんどくさい、挫折した。
  • 正攻法じゃなくても動けばいいよ。

この記事を書いてる途中で知ったんですか、QMK MSYSというのを使うと、すごく簡単にQMK環境をセットアップできるようなので、この記事の意義は大幅減です。 けど、環境のセットアップせずWebツールだけでキーマップ設定できるのはまだメリットだと思うので、めげずに書きました。

続きを読む

電子ピアノのサスティンペダルの極性反転器を作る話—YAMAHAのペダルをCASIOのピアノで使いたい

タイトルの意味がわかる方は、一度その罠にハマった経験のある方とお見受けします。

電子ピアノのサステインペダル(ダンパーペダルとも)には、「ノーマルオープン」と「ノーマルクローズ」という2種類の極性があって、メーカーによって、どちらを採用しているかはまちまちです。

ピアノ側、ペダル側とも、極性切り替え機能がある製品もありますが、そうでない場合、対応していない極性のものを繋ぐと動作が逆(ペダルを離すと音が伸びるる)になってしまいます。

今日は、そんな時に役に立つ、スイッチの極性反転回路をご紹介します。

続きを読む

100均のLEDミニランタンを1/fゆらぎ化改造する話

2020年も残すところあとわずかですね。

今年最後の記事は光りモノの話です。2021年が明るい一年になりますように。

さて、早速ですが、100均でなかなか可愛らしいミニランタンを見つけました。

f:id:at_you_key:20201230143351j:plain

芯出しツマミのところがスイッチになっていて、なかなか良い感じ。

これを改造して、こないだ作ったゆらぎ回路↓を組み込んでみようと思います。

www.creativity-ape.com

続きを読む

LEDキャンドルについての研究報告—LED2つで、ちょっぴりリッチなゆらぎ表現を—

この記事は、Arduino Advent Calendar 2020 - Qiitaの17日目の記事です。

さて、今年もクリスマスシーズンがやってきましたね🎄

今日は、クリスマスといえば欠かせない、キャンドルにまつわる自由研究の成果についてご報告します。

続きを読む

カシオの名作ミニキーボードSA-46(UK-01)をハックする話—その2:途中経過&ESP32でMCP23S17を使うメモ—

前の記事はこちら

www.creativity-ape.com

さて、前回鍵盤の読み取りまではうまく行ったものの、コントローラーに打鍵情報を送信するところで、かなりハマりました。

その後も、いろいろと紆余曲折があったので、ここでいったん途中経過をまとめます。

f:id:at_you_key:20200823171056j:plain

続きを読む

カシオの名作ミニキーボードSA-46(UK-01)をハックする話—どうにかしてサステインペダルを付けたい—

さてさて、カシオの「SA-46」という、低価格ながら最高に遊べる32鍵のミニキーボードがありまして...

カシオといえば、まず時計や計算機が思い浮かびますが、キーボード・電子ピアノ界隈でもけっこう大きいシェアを握っているそうです。

個人的な偏見ですが、鍵盤のタッチはヤマハかカワイ、コルグとローランドは遊び心、コスパ(価格×音)ならカシオ。

聞いた話、時計や電卓で培われた組み込み技術によって、低価格でもクオリティの高い電子楽器を作ることができるとか。

そんなカシオのキーボードの最廉価モデルが、このSA-46です。

100種類の音色と、50種類のリズムパターンを内蔵しながら、安くてコンパクトで軽いので、ゴロゴロしながら気軽にピロピロと遊べる、最高なキーボードです。

しかしながら、物足りないことがひとつだけあって、サステイン機能(ペダルで音を伸ばす)がありません。サステインペダルが付けば、もっともっと楽めるんだけどなぁ...。

続きを読む

Attiny85 & Arduinoで、和音を鳴らせるオリジナルメロディーカードを作る話—前編 電子オルゴール部分を作る—

さて、バースデーカードなんかで、開いたりボタンを押したりすると、音楽が鳴るのがありますよね? あれを、好きな曲で作りたいなって思いました。

こんなカード👇

とりあえず音楽を鳴らす仕掛けが出来たので、前編としてご紹介します。

続きを読む

エルゴノミックな自作キーボード Dactyl Manuform の使い心地を最高にするスタンドを作った話—いよいよエンドゲーム—

さて、昨年の1月に、エルゴノミックな自作キーボードが「Dactyl Manuform 4×5」を組み立てましたが↓

www.creativity-ape.com

あれから、メインキーボードとして使い込みつつ、ベストな設置方法を模索していました。

結果、ロール方向に約15度傾けるのが、自分的に最高という結論に至りました。

そこで今回は、このベストな角度を保持するためのスタンドを作り、エンドゲーム(自分にとっての最高のキーボード)を実現したいと思います。

続きを読む

3DCADデータをお手軽にミニチュア3Dプリントする話―ボクセル化変換して無理やり印刷―

さて、3DCADデータを元に、ミニチュア模型を3Dプリントしたくなることって、ありませんか?

そんなとき、単純にモデルを縮小すると、細かいディテールもそのまま縮小されてしまうので、エラーが出てプリントできなかったり、プリントできても脆すぎて実用に耐えなかったりします。

こうなると、エラー箇所を修正するより、いちから縮小モデルのデータを作ってしまった方が早いかもしれません。

うーん、簡単なスケールモデルを手間なく作れないかなぁ。粗くていいからさ...。

今日は、そんなときにぴったりのテクニックをご紹介します。

続きを読む